【男のスキンケアは自己投資】 Vol.14　日焼け後だけじゃない！夏のダメージは「秋」に徹底ケアしないとムダに老けるかも!?

JOURNAL | 読みもの 2022.09.22

Vol.14
日焼け後だけじゃない！
夏のダメージは「秋」に徹底ケアしないとムダに老けるかも!?

目次/ INDEX

シミ対策を万全に。目立つ顔のケアはこうやるべし！
夏のヘア＆頭皮、ボディのダメージにはこう対処する
食生活や入浴法も見直しを。秋から始める自己“養生”

みなさん、こんにちは。男性美容研究家の藤村岳です。コロナ禍に加えて、6月からの猛暑で今年の夏も大変でした。きっとこちらを読んでいらっしゃる肌意識の高い方なら必ず紫外線対策もされていたことでしょう。

とはいえ、暑さでボーッとして忘れてしまうこともあったはず。ボクでさえ、ありました。うっかり何もせずにほんの半日でも無防備に日に当たってしまったら、その後10日ほどは細胞に影響が出てしまうのだとか。

そこから2～3ヶ月かかってようやく修復するそうですが、もし何の対策もせず、しかも何度も日焼けしたら1年かけても修復するかどうか……。「紫外線のダメージは遅れてくる」というのは、そういう意味なのです。若くて元気なときでさえそれだけ時間がかかるのですから、加齢やストレスなどを抱えている人なら回復にはもっとかかってしまうことでしょう。

よく、「夏ごとに年を取る」といいますが、決してそれは大げさな表現ではなく、ダメージは甚大。つまり、「夏終わりのケアで肌や見た目に差がつく」ということ。

それでは、各部位別にケアを見ていきましょう。

シミ対策を万全に。目立つ顔のケアはこうやるべし！

まずは影響がわかりやすい“顔”です。最も顕著に現れるのが、日焼けですね。これを放置しておくとシミに。さらに肌のごわつきやくすみと“夏枯れ肌”と言われる状態になります。紫外線やエアコンによる乾燥が原因。これにはやはり“十分な保湿”が必要です。

夏にサッパリとした保湿剤を使っていた人は、乳液やクリームをプラスして。化粧水をシートに浸して、マスクをするのも有効。いつもよりも入念に、たっぷりと保湿しましょう。

次に紫外線は曇りの日でも冬でも降り注いでいるので日中は必ず日焼け止めを。夏が過ぎたからといって気を抜いてはいけません。

さらにできてしまったシミやこれから出てくるであろうシミには、美白対策のできる美容液を投入します。ちょっと贅沢ですが、シミが気になる部分だけでなく、全顔に塗布してトーンアップさせるといいですね。

そして、毛穴対策も必須です。汗や皮脂が大量に分泌される夏を過ぎると、毛穴が開き気味に。きちんと閉じてくれればいいのですが、なかなかそうはいかずクレーター状になって毛穴が目立つ人もいます。さらにその毛穴が重力に逆らえず、“たるみ毛穴”に変化する人も多い。

そこで、リセットするべく洗顔にも気を遣います。普段は乾燥を助長させないマイルドな洗顔を使用し、週に1～2度はスクラブやオイルコントロール系の洗顔料で毛穴の掃除を。こうすることで秋口のゴワつきが解消され、古い角層や皮脂汚れが毛穴につまって起こるニキビなどのトラブルを回避できます。といっても落としたいからと強くこするのは×。ダメージを負った肌に摩擦は禁物です。

夏のヘア＆頭皮、ボディのダメージにはこう対処する

ヘアケアももちろん必須です。髪で覆われていますが、地肌も紫外線の影響を受けています。むしろ日焼け止めを使わない人が多い部位なので、実は顔よりも深刻なことも。普段から帽子や日傘などで守っていた人でも油断しませんように。

頭皮が赤くなっていたり、皮膚が剥がれ落ちていたり、などの大きなトラブルがなければいつものシャンプーでOKですが、秋には髪と頭皮の保湿に注意しましょう。短くてもコンディショナーやトリートメントを使うのもいいですし、ドライヤーをかける前にトリートメントのできるヘアオイルなどを使う手もあり。最近は頭皮用の保湿剤もあるので、それらを上手に取り入れてみるのもいいですね。

冬になって本格的な乾燥の季節がやってくる前にしっかりとボディの保湿ケアすることも大切です。夏のダメージを引きずったまま秋に突入すると、肌のバリア機能が壊れたまま乾燥による肌トラブルが続出します。

特にボディは乾燥を感じる人が多いですね。冬に「スネや背中がかゆくなる」なんて方は要注意。ヒジやヒザが硬くなっている人は、身体が過度の摩擦や紫外線などで細胞に与えられた影響を少なくするため、通常より角質層を厚くして肌を守ろうとした結果なのかも。肌がごわついていたら、夏の疲れということもあるのです。

ここでもやはり、保湿が重要。つい、垢すりなどでゴシゴシこすりたくなりますが、身体が守るために厚くした角質を無理やり剥ぎ取ってはいけません。角質で守らなくても済むように潤いを与えてやる方がいいのです。北風と太陽のような関係。無理やり剥がすよりも、保湿剤で優しく包んで緩めてあげるべきです。

しかし、あまりに蓄積してしまった場合は、スクラブなどで軽くマッサージして角質をオフするのもいいです。ただその後にはたっぷりと保湿するのが重要。

「顔も体も髪も、すべて保湿する」。これが夏の終わりのケアの極意と思ってください。

食生活や入浴法も見直しを。秋から始める自己“養生”

また、食生活でも気をつけるべきことがあります。まず、ビタミンACE（エース）の3つは高い抗酸化効果があるので、夏の日差しにやられた身体に必須の栄養素。そして肌を再建するには良質なタンパク質が必要で、そこにエネルギー促進に欠かせないビタミンB群をプラスするのがいいですね。迷ったらマルチビタミンをチョイス。ただしビタミンCは水溶性で一度に摂りすぎると排出されてしまうので、日に数回、こまめに摂るのがベターです。

さらにオメガ３脂肪酸に分類されるEPAやDHAも積極的に摂取したいもの。肌の新陳代謝を整え、保水力を高めてくれる効果があります。そして最近何かと話題の発酵食品も◎。納豆や漬物やキムチなどを上手に取り入れると、腸活にも繋がりますね。

生活全般でも見直しが必要で、夏の寝苦しさからの寝不足は自律神経の乱れを招きます。枕や寝具を整えるのもいいでしょう。エアコンによる冷えなら温めのお湯でゆっくり浴槽に浸かるようにして。その時、熱すぎるお湯は交感神経が優位になってしまい、リラックスできません。

特にサウナーの方は要注意。いわゆる“整う”というのは、100℃を超えるサウナと水風呂を行ったり来たりして得られるものだそうですが、これは自律神経を非常に刺激して交感神経が高ぶります。高血圧や心臓病の疾患のある方には負担が大きいはず。汗をかいて老廃物を出すのは悪くはないのですが、やり過ぎは厳禁。それなら軽い運動の方がいいですね。しつこいようですが、スポーツも屋外の場合は日焼け止め必須です！

このように夏の終わりに行うスキンケアは多岐にわたります。特に難しいことはなく、刺激を受けた分だけ優しく丁寧に。とにかく保湿を心がけて、いたわりましょう。

藤村岳

ふじむらがく

男性美容研究家

1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行い、ハーブやアロマテラピーの知識を得る。そんな中、男性が読む美容記事を、美容ライターという毎日ヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務めている。数々のテレビ番組やラジオなどの出演のほか、講演・イベント・コスメの監修やブランディングなども行う。

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【男のスキンケアは自己投資】 Vol.14　日焼け後だけじゃない！夏のダメージは「秋」に徹底ケアしないとムダに老けるかも!?